嗚呼スパイ -3ページ目

The Red Tape


うちのスタジオの前にでっかい市が管理してる樹があります。


市民の木だとかなんだか。



それの根元やちょっと高いとこにも腐って空洞ができてたりしました。




それゆえにうちの社長が


だいじょぶかなー。うちに倒れてこんやろか。




と常々言っておりまして。

管理が市なので市役所に電話したりしてたのですがとりあってもらえず。



そんでなにかの機会に市のえらいさんと話ができたときにそのことを言ったところテュルの一声で調査員が来ました。



しかし特に問題なし との診断。


調書みたいなん忘れていってたけどちゃんと報告したのかしら。




と思っていたらしばらくしてから本格的な樹のケアをするとのこと。

どないやねん。




道路ひっぺがして根っこにアレして枝にコレしてだいぶ大変な作業のご様子。



大変ご迷惑おかけします。

期間 7月初頭~7月31日まで



との貼り紙。



大変じゃのう。けっこう時間かかるもんだ。




―――― そして初日の大掛かりな補強作業から次に一度も来ぬまま8月に。




あれ?そう言えば樹のメンテナンスどないなったんやろ?


と気付き市に電話。

道路ひっぺがしたままやしコーンとか邪魔やしね。



誰も来ないままお盆前になったとき異変に気付く。



大変ご迷惑おかけします。

期間 8月初頭~8月31日まで



ほほう・・・。そうきたか。


わざわざ貼り紙だけ換えに来るならついでに工事してったらええのに。

まーお盆明けくらいにまた来るんかいな。



―――― そして9月。



んーと・・・また電話せんといかんのかいな?

もう補修せんでええからせめて道路元に戻してけよ。


そんなことを考えてる矢先



大変ご迷惑おかけします。

期間 9月初頭~9月30日まで




ああ。とりあえず覚えてはいるんや。

貼り紙だけは換えに来よる。




ひょっとして大掛かりなボケなんかいのう。いっぱいつっこんだし。コント「お役所仕事」。

―― という可能性も考えましたがついにこないだいっぱい作業員が来ました。




いやーちょっと残念。

どこまでひっぱるか見てみたかった。

どちらかと言えば 4×5in派

ついにうちのスタジオもフルデジタル化に






といって半年ほど経つかな。



しかし9月までには本気で入れ替えるらしい。




いろいろと楽になるので助かるけどなんだかちょっと味気ない。


これも時代の流れなんですかのう。





フィルムのときもしてましたがデジタルになってさらに修整が楽に かつ自然にできるようになりました。


しかし恐いのは簡単にできてしまうのでやりすぎてしまうのではないか ということ。




たとえばアナログのときは髪の毛の薄い人には写真に直接筆でちょちょっと植毛したりしていたのですがデジタルならフッサフサにできたりもします。

まー極端なはなしですが。


それはさすがに失礼かなぁと。



でもそれをクレームしてくるときはなんて言ってくるんやろう。




「うちのとーちゃんこんなに生えてへんわっ!」



とか



「俺はもっと光っとるわい!!」



とかかな。

分岐点と分岐線

今は就活シーズンなんかいのう。



若者がよく証明写真を撮りにきます。


うーんフレッチュ。


表情にもやる気が溢れとるね。



こないだはちっこい女性が撮りにきました。


何歳かはわかりませぬが見た目18歳くらいのかわいらしい感じの人。


ビシーっと襟を立てて「できる女風のスーツ」を着て来られました。




・・・なんか  変。


モビルスーツ着用っつーか。




姿勢正してもらってるはずやのに首見えてないしその割には肩幅やたらあるし。


あまりにも違和感があるので肩のとこさわったらやっぱしスカスカでした。



かっこいい女性のスーツに憧れてたのかもしれませんがやはり合ったものを着るべきですのう。




つーかスーツ売った店も言ったれよ。

サイズ合ってないって。

そしてあなたの目指すスタイルとあなたのイメージは合ってないと。





そんで若者に混じって証明写真をつくりに来るお客さんもいらっしゃいます。



それは撮影でなく焼き増し。






かれこれ1年以上同じ証明写真を。




世知激辛い。



たぶん30代なかごろから40代前半くらいかなぁ。

それも数名。



表情に溢れるは疲れ。

そしてみな一様に心労が頭髪に表れている。





なんかこう・・・なんともしてやれんのよなぁ。



なんかこう・・・頑張れよってのもあれやしなぁ。

MASKS

神戸では今マスクファッションが流行っています




というくらいみんなマスクしてます。


マスコミが報道すんの飽きたらみんなはずすんかな。

USJ (うちには来るなって そう言っただろう ジェニー)

ゴールデンウィークにハニーとユーエッジェーに行ってきました。


思ったよりは人もおらず普段の休日よりちょっと多いかな?という程度。




しかしそれでもやはり人は多いのであとの予定もあるし待ち時間長いから2つくらいアトラクションいければいいや


という感じでアトラクションを厳選しました。




ハニーに


「これだけは絶対乗りたいものはなんだ」


と問いかけたところジェットコースターに乗りたいとのこと。






男の人にけっこういるとは思うのですが。


わたくし絶叫系すんごいキライ。


というかこわい。




なんでお金払って恐い目見ないかんのよ。


でもハニーがノリノリなんでとりあえず乗り場へ。




待ち時間80分の表示も実際は30分ほどでコースターの前まで到達。




こーわーいー。



けど乗り場まで行って乗らないわけにもいかず。



いざ。ジェッツ。



女の人は声を出す余裕がありますが男にはそんなもの一切ございません。


ガッチガチ。





しかし隣りにちっこい人がいたからかそんなに急勾配がなかったせいかちょっとだけ周りを意識する余裕がありました。

a little ね。



ハニーが叫んでました。


けどどう聞いても恐怖からの叫び声じゃーねーなー。



実際降りてから聞いてみても恐いからではないという。

んじゃなんで叫ぶ?




わたくしには全くわかりませんがテンションが上がって声が出る と。


たとえるならちっちゃい子がはしゃいでる時に叫んでるアレだと。


要するに「悲鳴」ではなく「奇声」。




ハニーに限らず女の人はだいたい叫んでたのでみんなそうなんだろうか。


男の人が叫んでるの聞いたことないけどテンション上がったときどう叫ぶんかなぁ。




嗚呼スパイ-jenny

青春フラッシュバック

高校生の遠足でA路島に行きました。






はじめは英国の丘だとかそんなとこに。



生徒にあたえられた行動時間は1時間半ほど。


施設内をぐるっとゆっくりまわったらそれだけで1時間ほど。


生徒もなんもできまへんがな。

だからあまりよい写真も撮れず。




12時ごろバスに集合しバーベキューをしに牧場に移動するとのこと。


バーベQは絵になるので一安心。




しかし結論から言いますと×


テーブルにコンロと食材が全て揃ってジュージュー焼くだけですがな。

これってバーベキューといえるの?



まあそれはおいといて。



牧場に行く時になんか見たことあるなぁとは思ったんす。


けど牧場なんてどこも似てるしな と思ったのですが。

牛乳パック型の電話ボックスが決定的でした。



嗚呼スパイ-milkbox



大学3回生のときにゼミ旅行で行った場所でした。

いやーなっつかすでねが。


あんまり変わってなかったけど豚が一頭増えてました。



嗚呼スパイ-piggy

この豚野郎が!


って言われてもいいくらいだらだらしたやつでした。


近づいて安眠を妨害したらウンチのついた鼻でドカッと体当たりされたし。





生徒が焼肉をしてるあいだある程度写真が撮れたので別の場所でおにぎりをもそもそ食べてたのですが


どこぞの幼稚園も遠足でその牧場に来ていようでお昼ご飯後の休憩時間やったらしく


わたくしが食べてたテーブルが完全に包囲されてしまいました。




そして園児恒例の鬼ごっこ。


テーブルの周りをまわるまわる マワル。


うーん落ち着かない。というより目が回る。



なぜこの短い距離をそんなに全力で走る。

バターになっちまうぞ。






ぼつぼつ生徒たちも食べ終わり乳搾りとバター作りの体験学習へ。



乳搾りはあれなぜかテンション上がるのかしら。

みんなキャーキャー言いながら搾ってたけど。



そういえばゼミ旅行の時もT教授がものっすごい嬉しそうに搾ってたなぁ。



バター作りは・・・地味なのでカット。

牛乳入った容器を振ってるだけだもの。



で 手作りバターをクラッカーに塗って食べて終了。


帰。



またゼミみたいな大勢で旅行したいなー。

でももうキャピキャピした感じにはならんのだろうなぁ。



にうがく

写真屋さんにとって というかいろんなとこにとって大忙しの4月8,9,10日が過ぎやっと落ち着きました。




某工業高校の入学式の撮影。

~~式の撮影って基本的におもしろくないのでキライ。



司会の先生「新入生 登場。」



間違いではない・・・のかな。

「入場」しか聞いたことないけど。



そしてお偉方のおはなし。



校長「きみたちはこの○○工業こうきょ・・・うに入学し、うんたらかんたら ――― です。」


   「――― そして、この○○工業こうきょう学んでいくことを誇りに ――― します。」


うん。かみやすいよね。




来賓代表のおはなし。

だいたいどこでもヨボヨボした人が出てきますね。


それはいいんだけどだんだん声が大きくなってだんだん裏返っていくのでちょっと心配になりました。

お迎えが見えてるんではないか と。




撮影するものは全然なかったけど珍しく愉快に入学式を見ることができました。

というよりか笑いをこらえるのがちょっと苦しかった。


うぐいす   鳴いてる   ホケキョ   ケキョ

春ですねぇ。




だけどわたくし鼻水ジョビジョバ。



コート着てたらあつかったのでぬいだら急に寒い日が続いたせいでばっちり風邪ひきさん。




お宮参りの撮影に来た赤ちゃんにあやうく鼻水たらすとこやったよ。


青春協奏曲滑走編

修学旅行から帰ってきてからはや1ヶ月半。


いまだに販売した写真を取りに来ないやつがいる。

しかもお金未収。


まーいいけど。




今回修学旅行初めてだったのでわからんかったけどなかなかの売上だったらしい。




しかし高校生ってクラスによってこんなにもテンション違ったかのう。



たとえば写真の販売申し込み人数にしても7組さん39人に対して1組さん13人。


枚数にすると5~6倍くらい違う。




撮って~って言ってくる回数も違うから写真に写ってる枚数自体違うんすけどね。



それにしても。

担任の先生はちょっとショックよね。

うちのクラス仲悪いんかいなって。






ただ、ひとつ言いたいのは。






スキーやっとるとこの写真買えよ。


どんだけ苦労して撮ったと思てんねん。



生徒がよく買ってたのはカメラのほう向いてイエーってやってる写真。

なんせ人数が写ってるやつはどんなシチュエーションでも買うらしい。



そんなんどこで撮っても一緒やしそんなんより普段ではありえへんみんなでおそろのだっさいスキーウェア着て共に笑い共にすべってころぶ青春丸出しの1枚を買えばよいのになにゆえ自分ら同士でも撮れそうな集まってはいじゃー撮るよーって声掛けて撮ったようなしかもどこで撮ったかわからんようなホテルのロビーとか空港とか食事してるとことかこんなん学校とかで撮っても一緒ですやんて言いたくなるような写真ばっか買いやがってスキーやってるときに撮ってーって言ったやつくらいせめて買えよっつーかしかも撮れてるー?って確認までさせといて結局だれも買わんのかいっつーのほんま ―――



失礼。

ぶつぶつ言いました。


会社的には売れりゃなんでもいいんすけど。



うちでは申し込み袋にお金入れてもらってそこに写真を入れて返すわけですけども




甘酸っぱい。



いやー青い春ですね。



女の子の申し込み袋に最後付け足したように男の子しか写ってない写真の申し込みがあったりします。



いやん。


なんか  このへんがかゆい。




男の子の申し込み袋にやたら女の子の写真が多かったりすると若干しょっぱいけどね。

彼女の写真なら別に良いけど。



あと女の子ふたりしか写ってないのに7人写真を買ってるほろ苦いワンショットもありました。

えーと女の子が1枚しか買ってなかったので二人とも人気あると考えても最低4人は脱落なわけで。

これもまた青春ですがホロ苦シ。




それにしてもわたくし自身自分の写真なんか欲しくないからわからんけどけっこう写真買うもんなんすな。


自分のアルバムも捨てたしなー。

写真屋さんになった今思うとなんてひどいやつだ。

トラベリング

行きました。

修学旅行。




なにもかも初めてだったのですが


「あんま初めてやと思われるとなめられるからぼちぼち行ってますって感じでいきや。」



と先輩に言われてたのですが。




飛行機も人生初なんすけど。




まず金属探知機。

先生が生徒にみっちり注意をしている。

そんななかひっついて行ってる大人がひっかかるわけにはいかない。



空港の人「ベルトなどはずしてお通りください。」




ほうほう。

はずすのね。



・・・わたくしのやつゴム製で金具は先っちょにちょろっとついてるだけやけどこんなんもはずさんといかんのやろか?


うーんわからんけどはずしとこ。



見事鳴らずに通過。

よく考えたらベルトよりおっきい金属のカタマリを腕時計としてはめてました。




人生初フライト。

飛びましたね。



おもったほど感動もできず。

恐かったわけでもなく。



熟睡してたらしく着陸のときものすごびっくりしましたが。






そしてバスに移動。

空港でバスガイドさんたちと対面。



当たりが・・・いない。

キン消しでいうならカレクックとかケンダマンというか・・・。

いや失礼なはなしであるが。(カレクックに。)




そのままY形県Z王へ。

バスガイドさん「皆さんバスのナンバープレートはご覧になりましたか?皆さんの旅の安全を祈ってなんと777なんですっ!」



ヤンキーやないんやから・・・。




そしてホテル到着。



さーむーいーね―。




1日目は生徒はスキーしてたけどあんまり時間長くないし歩いて撮影。






2日目。

天気よくない。




けど撮らないかん。




スキー場がかなり広いので歩きじゃ無理ということで10年ぶりにスキー板装着。

自身の修学旅行以来。




午前中はそれなりに撮れていたがお昼頃からだんだん空が怪しくなってくる。



そして吹雪きだし広すぎて視界も悪く生徒が見つけられん。




やっと見つけたグループのインストラクターに



「(山G弁)写真撮るんだったらー 山頂で撮ってくれねっすか。明日はまた天気どうなっかわかんねっすし。」



たしかに。

…でも吹雪いてるんすけど?



結局その日グループ写真を撮れたのはそのグループが最後。

写真にタイトルをつけるならば「救助を待つ人々」。



山頂から5m先が見えないとこをシャーッと降りて帰る。

一度木に激突しましたがなんとか降りる。



3日目。

ばっちし晴れ。

ありえないくらい晴れ。



いやーきれいな写真がいっぱい撮れました。

えがったえがった。



視界もよろしく山頂で絶景を見ながらさー帰りましょかというとき。

コースを見てびっくり。


なんじゃこりゃっ!昨日こんなコース滑って帰ったんかいなっ!


前日には吹雪いていてわからなかったがあきらかに初心者には恐ろしい幅と斜面。そしてボコボコ。



こわい。


しかし降りねば。


恐る恐るゆっくりずるずるボーゲンで降りる。

うしろからビュンビュン上級者が抜かしていくがまわりを気にしている余裕はない。

前日には1回しかこけなかったのに斜面がこわいというだけで転ぶ転ぶ。



はーこわかった。




広くゆるやかな斜面に出て一安心。

生徒たちの姿も増える。



板を斜面に対して横にしてちょっとずつ後ろ向きにすべればカメラの安全を確保しつつ撮影しながら滑れるということも学習。

いやー慣れるとなんとでもできるもんやね。


と余裕ぶってた矢先。

いかにもこけそうな場所ではカメラの安全を最優先にしているので転んでもカメラは大丈夫。


しかしゆるやかな場所では油断しきっている。


新雪が積もっている場所に気づかず板をズボッと埋め込んでしまいカメラもろとも雪にめり込む。


起き上がると漫画のようにわたくしとカメラの型がくっきりと。

新雪がカメラの隙間に入り込んでプチパニック。

粉雪やから息で払えるやろうと思ってフーフー吹いて雪を溶かしてしまいカメラがびちょびちょになってさらにパニック。


とりあえずその場はハンカチでふいてホテルに帰ってからドライヤーで速乾。

わりと丈夫なもんやね。



夜は学年レクなどを撮影。



4日目。最終日。


C尊寺に行ってM島に行って帰郷。


もうしんどい。




3日目のお昼くらいまではけっこう楽しかったんやけどねー。

もうおいちゃんにはそれ以降高校生に付き合う体力はねっす。